横浜 TMさん(女性)
我が家で初めて導入したイルンゴ・オーディオの製品はデジタルケーブルです。主人がオーディオ専門店で借りてきたのがきっかけです。そのデジタルケーブルは、同社のデジタルケーブルの中では最上位に位置するanimato-2.5Sという製品です。
このデジタルケーブルは同社の製品のなかでも比較的安価な方で、コストパフォーマンスの非常に高い製品です(基本的に同社の製品は他社の同レベルの製品と比較した場合、付加価値が高く、絶対な価格も安い)。
我が家ではこのデジタルケーブルの導入を契機に、ライン(アナログ)ケーブル、スピーカーケーブル、AC電源などのケーブル類を導入しました。この他、パッシブ・フェーダー、オーディオボード、壁コンセント、インシュレーターなど、DACを除くすべての製品を導入しました。(DACも本当は欲しいのですが、高価で直ぐに買えないため私の副業で得た収入から貯金を始めています)。
同社の製品に共通する特長は音楽が生き生きすること。音の立ち上がりが良くなり、音の輪郭がはっきりして、音にエネルギー感が増すのです。かといって音場の見通しが悪くなる、高音がきつくなる、低音がしまりすぎるなどの副作用はありません。
この傾向は、同社の製品の数が増せば増すほど高まります。特にAC電源ケーブルは、何か機器に内存していたストレスが解き放たれたかのように音楽やメロディーが歌い始めました。
私が、同社の製品で最も驚いたのは、パッシブ・フェーダーのcresendo205のvesionSです。通常、パッシブ・フェーダーといえば、音の鮮度は高まる一方で、音にエネルギー感や音の立ち上がりは悪くなるという印象を持っていました。しかし、同社のcresendo205Sは、このような音のエネルギー感や音の立ち上がりが低下するどころか反対に増すのです。実際に何百万円もする海外の高級プリアンプと比較しても勝るとも劣らない実力を持っています。パッシブ・フェーダーとしては高価な部類に入りますが、音質を基準に考えると、非常に安い製品だと私は思います。
我が家では、主人ともどもクラッシック、ジャズ、ボサノバ、フラメンコ、ケルトなどあらゆるジャンルの音楽を聞きます。従来までは、クラッシックはいいが、ジャズやフラメンコは物足りないなどの課題がありました。しかし同社の製品を導入してからは、シンバルなどの硬い音は硬く、バイオリンやクラッシックギターなどのしなやかな音はしなやかに、その楽器や声などがもともと持っている特性やエネルギー感をそのまま維持して再生することができるようになりました。このため、音が硬いだの、柔らかいだの、音像がどうの、音場がどうのといった細かいことを気にすることなく、音楽を楽しめるようになりました。
また、主人と私とでは、基本的な音の傾向は一致しているのですが、音を評価する視点が若干異なるのです。具体的に言うと、私は音の「切れ」や「立ち上がり」を優先する傾向があり、主人は音の「しなやかさ」や「厚み」を重視するのです。しかし、今は両者の要求を高い次元で充足できるようになったので、夫婦で音質で口論となることはなくなりました。
今では、同社社長の楠本さんの助言のもと、機器の設置場所、音質上悪影響を及ぼすと考えられる部材の置換・撤去(鉄ネジを真鍮や樹脂ネジに換えるあるいは取り除く)などを夫婦仲良く実践しています。演奏者がその音楽に込めた「思い」や「気持ち」、「緊張感」など、音楽の内側に潜んでいる部分まで再生できるようになったと思っています。スピーカーの位置や室内の湿度など、全ての条件が整ったときは、あたかも演奏者が我が家に来て演奏しているかのような再生となります。たぶん、このような音楽再生がイルンゴ・オーディオの考える本来あるべき音楽再生なのでしょう。きっと私や主人だけでなく、同社の製品に触れた多くの人がそう感じていると思います。