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シンプルで機能的、かつ常に前衛性を内包させ、10年使っても厭きないものを

イルンゴ製品は流行に左右されません。「音づくり」をしないからです。なぜなら、ピアノの音もバイオリンの音も、そして人の声も昔から変わっていないことを考えれば自明ではありませんか。また外観デザインも、一流品としての存在価値を確信できることを念頭に設計されています。シンプルで機能的、かつ常に前衛性を内包させ、10年使っても厭きないものを目指しています。

その音は古典か前衛か
イルンゴ製品の音は愛用者のスピーカーで語れます。最新鋭のスピーカー、ノーチラスやウイルソンオーディオ、独自の音楽性を誇るソナスファベール。一方でタンノイや JBL、はてはウエスタンまで、さらに現代の世界的モニター・レイオーディオまで実に幅広い方々がいらっしゃいます。曰く、甘くて鋭い、柔らかいけど力強い、音像は前に有るが後ろに広い音場がある、繊細だが迫力がある、などなど。これはイルンゴの音が、オーディオ界では通常、相反する概念を両立させているからです。しかし、生の楽器を演奏する現場では何の矛盾もなく両立していることなので、不思議はないのです。

イルンゴの目指すいい音とは

イルンゴの目指す「いい音」とは演奏の良否ががよくわかり、刺激に惑わされず、名盤名演奏の意味がはっきりとわかる音、というごく当たり前の、しかし世にそう多くない本物の音を目指しているのです。
「音楽の感動」と「音の刺激」を混同しない! とかくオーディオマニアは、ハッとするような新しい音に耳を奪われがちです。しかし刺激は一過性、長持ちしません。本物の感動はいつまでも心を豊かにし続けます。

開発者、楠本恒隆の紹介
約20年間パイオニア(株)に在籍し、主としてプロ用の音響・映像システムを数多く手がける。本来はアナログ回路が専門だが、20代からアナログ、デジタル両方の分野の設計に携わり、デジタル LSI の開発経験も持つ。その傍ら、独自のオーディオ研究を重ね、オーディオ技術誌に発表を続ける。
1996年、音に関しての確信を得て独立。1年余りの開発期間を経てDAコンバータ Model 705を発表。オーディオ専門誌で高い評価を得る。

イルンゴ = ilungo の意味
ilungo とはイタリア語のアルファベット「J」の文字の読み方です。イタリア語にとって本来「J」は存在せず外来語のための言葉です。したがってイタリア語の辞書にも「J」の項目は3分の1頁位しかありません。要するにイルンゴは世界でも珍しい言葉なのです。
当社ではイルンゴの「J」は just とか judge、あるいは japan など多くの意味をもたせた文字として社名に使用しました。しかし真の意味は、電子回路やデザインも含め、輸入製品に負けないユニークな発想を提示していこう、と考えてのネーミングです。