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電子回路の特徴

電子回路の特長

入力:同軸 RCAピンジャック 1系統

(1系統だけしかない理由)
デジタルケーブルで音質が変わることは周知ですが、同様にデジタル回路の部品やプリントパターンでも大幅に音質は変化します。変化というより劣化する箇所の方が多いといってもよいほどです。
また多数入力回路を持つ機器でも、1系統しか使用しない方が2系統以上を接続した時よりも遙かに伸びやか音がします。すなわち、最高の音質を求めるなら複数入力は、2番目以降の入力端子の存在そのものが有害なのです。

DACチップのTDA1541A について

CDフォーマットが登場しておよそ20年を経過しました。この間各種のDAC-LSIが登場し、多くの製品が生まれました。しかし旧方式ともいえるマルチビット方式の音質は、むしろ今の方が評価が高まっているとさえいえます。中でもフィリップスTDA1541Aは入手が困難になってきた現在、さらに評価が高まっております。当社では保守部品を含め十分なストックを確保し、厳選の左右ペアマッチをとって搭載しております。
回路的にはLR2回路が1チップに含まれるTDA1541Aのうち、それぞれ片側を遊ばせ 左右を独立で各々理想的動作条件で使用しています。
またTDA1541Aは周辺コンデンサで音質が大きく変化することでも有名です。当社ではDACチップ本体よりも遙かに高価な部品を惜しみなく投入して、極限の音質を得ています。

デジタルフィルター=オーバーサンプリングについて

オーバーサンプリング技術とは、極言すると元来コストのかかる良質のアナログフィルタをデジタル回路技術で置き換え、LSI化して量産することでコストダウンすること、が目的であったのです。(当然、同時に数字上の高性能化も計られましたが)
LSIの中を走る極細の電線。できればこれを通過する事は1段でも少ないほうが音の力を失わないとの確信から、イルンゴでは敢えて旧技術であるアナログのLCフィルタを採用しました。使用したパーツ素材は世界中から厳選したものです。最新のバージョンSではコイル巻き線に純銀の細線が採用され、さらに改良が加えられています。

アナログ回路について

出力は高速OPアンプ1段のシンプルなものです。特長は電源です。次段からみれば音源は電源だ!との考えで、NFBなど存在しない非安定電源を採用しました。
(整流ダイオードとケミコンだけ!)
メインアンプ並の大型ケミコンと極太の配線が、どんなフォルテッシモにもびくともせず対応します。

電源トランスについて

多くの試聴結果から、理論と聴感か高い次元で一致するスーパーリングコア使用のトロイダル型を採用しています。デジタル、アナログ共に120VAもの大型を各1個使用しています。しかも取り付けは一般的に使用される鉄をさけ銅合金を使用しています。
このトランスでは、1次側と2次側を結合するのは切れ目のないコアだけです。一般のトランスではシールドの鉄板や取り付けのために鉄製のボルトナットが使われています。その場合、音楽信号のエネルギ-の一部が周辺の鉄を磁化するために消費され、波形歪みを誘発し、キツイ音になります。商品化の時点ではそのキツサを和らげる対策をとるため、腰の無い音になり、音楽の持つ力までスポイルされるのです。
705IIからはさらにトランス配線材に磁気シールドが施され、より音がスムーズに力強くなっています。

入出力端子

WBT社のWBT0201を母体に当社の手法で改良、純銀メッキモデルが採用されています。10mm厚のパネルへ直接マウントして基板への振動伝達を防いでいます。固定ナットは、樹脂削り出しのイルンゴ特製部品が使用されています。

電源ケーブル

イルンゴの市販電源ケーブルanimato-P400を母体とした専用モデルが採用されています。
ACタップも両極共に分厚い純銀メッキがされています。
強磁性体であるニッケルメッキによる下地処理は避けています。内部金具にも一切磁性体を使用していません。
したがってテーブルタップをつなげば確実に音質変化してしまいます。壁コンセントへ直接差し込んでの使用を推奨しています。なお壁コンセントも表面が金属パネルのものは、確実にイルンゴmodel705の音を劣化させます。

電源の極性について

当社の電源トランスはバランス巻き構造をとっているため、本来、単独性能としてはケーブルに比べて電源の極性にはそれほど敏感ではありません。
しかし他の機器と同一電源から供給したときは、大きく変化する場合があります。差し替えてご確認下さることを推奨しています。

オールアルミの筐体

イルンゴでは基本的に鉄などの磁性体である金属は使用していません。響きの点ではクセの無いアルミを全面的に採用しています。使用する金属は加工後の歪みをとるため、熱処理や磁気処理を加えた特殊なものです。
もちろん各部の取り付けネジも鉄やステンレス、ニッケルメッキ品などは一切使用していません。

生産技術上の特長

主要信号経路と電源&アースラインは基板銅箔を避け、高純度銅線と純銀線による手配線です。また最新バージョンでは、純銀の電線がOPアンプの細い足にダイレクトに熟練の手作業で半田付けされています。重要信号系はプリント基板の銅箔に頼らないダイレクト結線がなされています。
プリント基板銅箔は100ミクロンです。しかしそれとても、オーディオ用に開発された近代の高純度信号線には適いません。それを無鉛半田で接続しています。因みにイルンゴでは全ての機器の半田に無鉛の銀入り半田を使用しています。